身の回りのものには全て何らかの素材からできています。
その素材の特性を理解し、形作られたものは「素形材」と呼ばれ、
産業界で基盤となる大切な役割を担っています。

なかでも鋳鋼という素形材は、古くから馴染みのある鉄という素材を元に、
抜群の強度を自由な形状で生み出す事ができるため、様々な分野で重要部品
として扱われているものです。

ただ硬いだけじゃない。硬さの中に秘めたる粘りがある。鋳鋼はそんな性質を持っています。
極限まで荷重がかかった時、割れる事なく自らの形を変えつつも粘り耐え抜く。
このカタネバな性質があらゆる場所で皆様の生活を支えています。

未来に躍進する数々の製品

プロペラボス

プロペラボス
重量2,000~15,000kg

船のスクリュー軸に使われる部品です

固定金具

固定金具
重量5,800kg

プレス機の金型を固定するのに使われる部品です

ラダーホーン

ラダーホーン
重量14,000kg

船の舵の取りつけ部分に使われる部品です

ベルマウス

ベルマウス
重量2,200kg

船の錨を格納する部品です

スイングジョー

スイングジョー
重量15,500kg

何でも噛み砕く粉砕装置の部品です

主軸受け

主軸受け
重量9,800kg

プレス機に使われている部品です

メインピース

メインピース
重量13,500kg

船の舵の回転部分に使われる部品です

創業60年の信頼と実績で
皆さまのニーズに お応えします

特殊製鋼所の技術

関連会社KTKによる機械加工

鋳鋼は機械加工を施した後、非破壊検査をする事で、より 万全の状態で納品する事が可能になります。

KTKでは大型鋳鋼に対応した大きな機械加工の装置を操り、 精度の高い加工を行います。オペレーター達も皆高い技術を 持っており、特殊製鋼所の高品質な鋳鋼づくりを支えている のです。

特殊製鋼所は「各種船級認定工場」です!

多くの人命と貴重な財産を積込む船舶には高い安全性が求められます。
そのため、世界各国に一定の基準を満たした船級協会というものが存在し、 船舶建造時には船級協会の厳しい検査をパスしなければなりません。

その品質要求は船舶部品としての鋳鋼にも同様に向けられます。
一つ一つの船舶用鋳鋼部品に船級協会の検査官が立会い、合格しないと船舶 部品として認められない厳しい世界。当社はそんな各国の船級協会の認定を 受け船舶用鋳鋼部品を作っています。

JIS溶接技術資格取得

日本の船級協会である「日本海事協会」は溶接に関して厳しい管理基準を設けています。鋳鋼の溶接であれば、それに特化した試験方法で試験を行います。

船舶用の鋳鋼を溶接する場合、その厳しい溶接試験をクリアして認定を受けた者だけが溶接する事が許されるのです。

当社には溶接従事者7名全員がNK溶接技能資格を持ち、あわせてJIS溶接技術資格取得者も在籍しています。

特殊製鋼所の設備

【主要電気設備】
動力トランス合計2050kVA1式
【製鋼設備】
エルー式電気炉3t1500kVA 1基
エルー式電気炉10t3000kVA1基
【造型設備】
自硬性砂処理設備5t/h~10t/h1式
対極磁選機5t/h1台
再生機2段式10t/h1台
ロングアームミキサー10t/h~20t/h4台
【作業設備】
天井クレーン、ホイスト2.8t~20t18台
熱処理炉60t1基
熱処理炉30t1基
ブラスト装置3t~15t3基
定盤37㎡
【研究並試験設備】
金属用放電発光分析装置1式
引張試験機(アムスラー型)最大荷重20t1式
衝撃試験機(シャルピー型)30kg/m1式
硬度計1式
超音波探傷機1式
磁粉探傷機プロッド法1式
磁粉探傷機極間法1式

工程

受注
木型方案
模型製作
造型
鋳込
型バラシ
熱処理
鋳仕上
検査
仕上げ
出荷